日々の訪問診療の中に、エコーの可能性を見出して

つばさクリニック 院長 鈴木 智広 先生
検査や診療・治療について、取り組み・想い・こだわりを教えてください。

当院は日本でも数少ない精神科と内科を同時にケアする訪問診療を特徴としており、私はそれを「精神内科」という造語で呼んでいます。本格的な高齢化社会を迎えた現在、高齢者が抱える不調や病気が一つだけということはまずありません。「体だけでなく、心も診ることができる医師の診察」が高齢者の訪問医療に必須と考え、心身をトータルでケアすることに重点を置いています。

ポケットエコーをどのようなシーンでご活用されていますか?

私はVscan ExtendとVscan Airを両方活用しており、毎日現場に持ち歩いていろんなケースで活用しています。当院は認知症に内科的症状を抱えた高齢者の患者様が多数を占め、寝たきり或いは殆どの時間を座位で過ごす方々が多くいらっしゃいます。そのような患者様に特によくみられるのは下肢の浮腫であり、今までは視触診による診察を行っていましたが最近ではエコーを付加し下肢深部静脈血栓症の検索をすることで、下肢静脈の怒張やうっ滞の様子、皮下の敷石状エコーも観察でき、より客観的な判断材料をもって状態の把握ができるようになりました。また、下肢浮腫と並んで多いのは頻尿の患者様で、残尿測定をよく実施しています。こちらも症状だけでなく膀胱の状態を確認した上で判断をすることができ非常によく実施しています。それからExtendでは心エコーを実施しておりますが、先日、長年私が担当させてもらっている患者様で、原因不明の微熱を繰り返していたため、心エコーを施工したところ、疣贅を認めた為、感染心内膜炎を疑い、入院加療を進めることになりました。この経験を通して在宅医療におけるエコー検査の可能性を如実に実感し、今後はさらに色んな領域で活用していこうと思っています。私は町田市全域でコロナ患者に対しての在宅療養支援を行っていますがその現場においてもVscan Airは小型で持ち運びやすく感染対策もしやすいため、肺エコー等患者さんのために役立てることができると考えています。

Vscan Airを使ってみていかがでしたか?

実は私はエコーの初学者です。今も当クリニックの常勤の先生に教わりながら日々エコーの奥深さや有用性を実感しつつ、学んでいる最中です。Vscan Airはエコーに慣れていない私にも大変簡単に扱うことができスキャンに集中することができます。スマホとのペアリング作業はすぐに慣れましたし、タッチスクリーンでの操作は直観的で1度教わればすぐに習得できました。また患者さんの居宅は様々な状況ですがワイヤレスなのでフレキシブルに動かすことができてストレスが無いです。また膀胱をチェックした後に下腿浮腫を検査する際にもボタン一つでプローブが切り替わるので荷物も少なくて済みますし検査時間も短縮できますので患者さんにも有益だと感じています。私は現在エコーを習得している最中ですが、今後も研鑽を積んでいく中で大切なことは周囲にコンサルテーションを受けられる環境を準備し、わからない時や迷ったときにはすぐに助言を得られる体制を構築することが、日々の在宅診療を続けつつ新しいことを習得していく上で鍵になると考えています。私のクリニックには救急医や循環器内科医、総合診療科医など様々な専門分野を持った先生方が常勤しており、この先生方に撮った画像を手早く共有できるという点もスマホ画面でエコーをする利点だと思います。

今後のVscanシリーズに期待すること

やはり一つの機器で全てのプローブが使えることが理想です。AirとExtendの両方を使っていますがこの機能が一つになるのが理想的ですね。Vscan Airの使い勝手や画質には満足しているのでセクタプローブが組み込まれたら文句なしです。
※使用者の経験に基づく記載であり、GEヘルスケア・ジャパン株式会社が仕様値として保証するものではありません。

製造販売:GE ヘルスケア・ジャパン株式会社
販売名称:汎用超音波画像診断装置 Vscan Air   医療機器認証番号:303ACBZX00012000
販売名称:汎用超音波画像診断装置 Vscan Extend  医療機器認証番号:229ABBZX00030000

JB13897JA