人々と患者のために、カルチャーと帰属意識を育み、意図的な変化を生み出す。
Abigail Epane-Osuala

GEヘルスケアも、これらの価値観を私たちのカルチャーとビジネス戦略の基盤として受け入れることの重要性を認識しています。これは、すべての人々に対してヘルスケアを変革するという私たちの使命の中核である「患者」の支援にもつながっています。
私たちの「カルチャーと帰属意識」戦略は、多様でユニークな視点や背景を持つ人々を受け入れるインクルーシブな職場が、私たちが支援を目指す世界中の患者に貢献する上で極めて重要であるという理解に基づいて構築されています。
私たちの目標は、すべての従業員が自分らしく活躍し、貢献し、そして発明と革新の伝統を受け継いでいける環境をつくることです。
私たちはタレントエコシステムの再構築を通じて、公平な機会と体験を保証し、未来を担う人材を育成できるよう、継続的に仕組みを進化させています。それにより、ヘルスケア業界で最高の人材を惹きつけ、育て、つなぎとめることができます。
また、すべての声が届くようにすることにも注力しています。一人ひとりが意見を伝え、自分の居場所だと感じられるカルチャーの実現に向けて、リスニングチャネルを強化し、意思決定プロセスをより広く・開かれたものにしています。これにより、より多くのアイデアが生まれ、より多くの患者に届き、革新の可能性を広げることができます。「次世代リソースグループ(Next Generation Resource Groups)」の活動も通じて、世界中の従業員にとって支え合い、関わり合える職場づくりを推進しています。
私たちのインパクトを広げていく上で、「協働」は非常に重要な要素です。私たちは、パートナーシップを最大限に活用し、誰と組むかを意図的に選びながら、組織としての方向性を強化しています。人材パイプラインを強化し、労働力の開発を支援する組織・機関との関係構築にも力を入れています。
多様な視点、背景、経験、そして包摂的なカルチャーを通じて、現状に挑戦し新たなアイデアを生み出すことが可能になります。これは私たちのもうひとつの重要な戦略、「ヘルスエクイティ(健康の公平性)」の推進においても極めて重要です。健康格差は、貧困、差別、医療アクセスの欠如、そして不健康な生活環境といった社会的・経済的・環境的要因から生じます。ヘルスケア企業として、これらの課題に対応できる多様性ある人材を育成・維持することは、より公平な医療アクセスの実現に向けて、非常に重要です。
不利な立場にある人々や周縁化されたグループの患者の治療成果を改善するためには、健康格差の根本原因に取り組むことが不可欠です。「誰もが制限なく医療を受けられる世界をつくる」という私たちのビジョンは、個人・社会・環境に存在する医療への障壁を取り除くという責任を反映しています。現在私たちは、循環器科、腫瘍科、神経科といった領域における健康格差の是正に取り組んでおり、世界中の誰もが、その地域や経済的・社会的状況に関わらず、より高水準の医療を受けられることを目指しています。また、コミュニティに持続可能で前向きなインパクトをもたらすため、全社的な健康の公平性戦略の策定にも取り組んでいます。
GEヘルスケアの職場をよりインクルーシブなものにしていくには、組織のすべてのメンバーが役割を担っています。成長マインドセットを持ち、すべての声に耳を傾ける機会をつくることで、私たちは共に革新を推進し、患者の治療成果を向上させ、そして地域社会と真摯に関わっていくことができるのです。