・ハイレゾリューションモードで微細な骨折描出
ハイレゾリューションモードが有効であった足関節の症例を提示します。
高分解能モードを使用することにより、骨梁まではっきりと画像化することができます。
本症例は複数の骨が骨折をしている症例ですが、どの骨においても細かな骨折線や骨片まで描出することができています。
・スペクトラルイメージング活用で治療までの時間を短縮活用
救急領域に対しスペクトラルイメージングを活用しています。
臨床では従来、肺塞栓に代表される微小な血流イメージングや造影剤と出血の鑑別といった症例が課題になっていました。Revolution Frontierではスペクトラルイメージングによって肺塞栓や腸管虚血におけるヨード集積の画像化やヨードと水の物質弁別、微小骨折による骨浮腫描出等が可能なため、迅速な診断に貢献することができます。
腸管虚血の症例を以下に提示します。
腹部造影撮影の平衡相(造影剤注入後120秒)をデュアルエナジーで撮影した画像です。矢印部分に虚血領域を認めます。ヨードマップにてヨード集積を強調し、さらにカラー表示を併用することによって、視認性の高い画像を提供できるため、救急対応のDrからも高い評価を頂いています。
スペクトラルイメージング技術により、検査から治療までに要する時間が短縮し、迅速な治療が求められる救急領域に対し非常に効果的であると感じています。
新しくスペクトラルイメージングを導入し、画像解析マニュアルを作成したことによって、慣れない操作者が担当する夜間帯においても、肺塞栓や腸管虚血などのスペクトラルイメージングが有効な症例についてはルーチン化して運用することができています。