CT in Boxの使用経験 コロナ禍における感染症対策


社会医療法人孝仁会 釧路孝仁会記念病院
診療放射線科 君島 誠 様

病院紹介

 

当院は北海道の道東エリアである釧路市に位置し、病床数232床の病院です。急性期の脳卒中、循環器、心臓血管外科に対応しており、24時間体制で医療を提供しています。また、道東ドクターヘリの基幹連携病院であることから地上ヘリポートを有しており、釧路管内だけでなく道東の広範囲の救急医療を担っています。

昨今のコロナ禍における現状を鑑みてこの度GE社製のCT in BOXを導入しましたので、当院における運用方法についてご紹介いたします。

 

CT in BOXについて

 

CT in BOXはプレハブを遮蔽仕様にしたコンテナ内にCT装置(当院ではRevolution Maxima)を有しており、院外の隔離された場所にてCT検査を実施するこが可能です。当院では、CT in BOX 導入以前は1台のCT装置で全ての患者に対応していたため、COVID-19患者の検査後における清掃や換気によるダウンタイムが発生していました。

CT in BOXを導入後は感染患者と一般患者を隔離することが出来るようになり、課題となっていたダウンタイムが解消され、検査スループットの向上につながっています。

また、感染患者や医療従事者の動線も専用に隔離することができます。これにより、他人との接触を最小限に抑えることができ、院内での新型コロナウイルスの感染対策として有用です。さらに、当院のCT in BOXは発熱外来に対応する為に、診察室と使用できるスペースをCT in BOXのコンテナ内に確保しております。当院では発熱外来患者様のプライバシー保護の観点から、CT in BOXを外来玄関から離れた場所に設置しました。


CT in BOX外観

BOX内に設置したCT (Revolution Maxima)

 

CT in BOXにおけるワークフロー

 

1. COVID-19患者および発熱患者は院外にあるCT in BOXの前で車内に待機して頂きます。

2. 対応にあたるスタッフは院内でガウン、手袋、フェイスシールド等に着替え、専用の通路を通りBOX内に向かいます。対応するスタッフの人員は放射線技師1名、看護師1名、医師1名の計3名で行います。

3. CT in BOX内に患者を呼び入れ、CT検査および必要に応じ核酸検出 NEAR法を実施します。

4. 医師による判断で入院か自宅療養かを決定します。

 

入院の場合、CT in BOX内から専用の通路を介して病院内に入り感染病棟へ向かいます。このときに、患者に陰圧マスクを装着することで飛沫等を防護し、院内での感染リスクに対処しています。

空調設備においても既存の施設では対応しづらい換気において、当院のBOX内には診察室およびCT撮影室にそれぞれ換気システムが搭載されているため、空気中に飛散するウイルスに対しても有用です。

 


院内とBOXを繋ぐ専用通路

陰圧装置を備えたストレッチャー

診察室内に設置された換気システム(左)

また、当院のCT in BOX内のCT装置はDLカメラ搭載のRevolution Maximaであり、自動ポジショニング機能を有しております。この機能により、感染患者との接触時間を大幅に低減することが可能であり、かつポジショニングも迅速に行うことが出来るため、検査に関わる放射線技師ならびに医療スタッフにとっても安全性の高い検査が実施可能となります。

 

総括

 

CT in BOXの導入から3か月が経ちましたが、コロナ禍における本設備は感染症患者だけでなく医療従事者の安全を確保することが可能であると考えます。導入当初、氷点下15度以下になることも多い地域であり、簡易的な施設でCT装置が故障しないか心配でしたが、全く問題なく杞憂でした。Revolution Maximaは信頼性も高いCT装置と考えられます。

依然として終息する気配のない状況ではありますが、今後も感染対策を行いつつ地域医療に貢献していきたいと思います。

※お客様の使用経験に基づく記載です。仕様値として保証するものではありません。

撮影条件や部位、体格によって実際の被ばく量は変わります。
記載内容は、お断わりなく変更することがありますのでご了承ください。

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