脳卒中を発症する患者様は糖尿病や喫煙の生活習慣病と関連している方が多く、リハビリテーションを受けながら、COPDを発症される方も多いです。ある日、40代で体重110Kg、末梢血流が絶え骨董壊死しているが、糖尿病も併発している為、人工骨頭置換術も実施できないような患者様が来られました。この患者さまにはまず30Kg程度ダイエットしてもらい、糖尿病を治療しつつ、整形のリハビリテーションを実施することにより、小走りができるようになるまで回復されました。こういった複合的治療とリハビリを組み合わせて実施することで、患者様のQuality of Lifeは著しく改善できます。高脂血症や高血圧等の生活習慣病をベースに治療する内科、肺、整形、脳脊椎等、幅広い専門領域の知識と画像診断を行うことが大事です。そのために高性能なCT装置は必要なもので、特に頭部画像はザラツキやアーチファクトが少なく、粒状性が良く、高分解能でコントラスト差が良いと感じますし、整形領域においてはわずかな変形や小さな亀裂を確認できる高精細な3D画像は治療に直結するものです。
ケース① 野球肘の診断と治療効果判定にワンクリック3D機能を活用
野球肘やテニス肘はレントゲンでは写りにくいため、CTの3D画像が有用です。当院にはそのような患者さまの受診も多くワンクリック3D機能で作成した3Dを見ると骨表面が剥がれて剥離骨折している状態をしっかり確認することができます。
(a : 初診時画像)Revolution ACTに搭載されているワンクリック3D機能はワークステーション操作がはじめての人でも簡単に、スピーディに操作できますし、すぐに患者様へのご説明も行えます。しかも撮影は低線量、低被ばくですので、特に若年層の患者様にとっては治療効果判定時のフォロー検査としても安心して受けて頂けます。 (b : 3ヶ月後フォロー画像)
ケース② 棘突起(きょくとっき)の変形やわずかな湾曲をワンクリック3D機能ですぐに確認
特に交通事故等で原因不明の痛みを訴える患者様も多く、他の医療機関ではギブアップされる患者様が診療に来られることもあります。椎骨の後端が隆起していたり、棘突起の変形やわずかに曲がっている状態であることが3D画像で判明し、変形痛に効く外用薬やリハビリ(赤外線レーザー等の活用)のコンビネーションで痛みの緩和を行い回復させることができます。ワンクリック3D機能を使うと、簡単に高精細な3Dを作成できますので、すぐに診断、治療計画、患者説明へと移ることができ、ワークフローも良く、患者ケアに時間を注げます。
ケース③ 低被ばく設計は患者様の受け入れ方が違う
当院では自費による脳検査も実施しています。若年層では頭痛を持つ患者様の受診が多く、中高年層ではご両親が脳卒中の場合で、ご自身の確認のためにスクリーニング検査をご要望される患者さまが多いです。
Revolution ACTは低被ばく設計の為、被ばくの心配も軽減しながら、検査を受けて頂くことができます。検査説明時に患者様の様子が目に見えて違いますので、低被ばく設計はとても大事ですし、何より患者様に安心して検査を受けて頂けることを嬉しく思います。