GEヘルスケアが提供するCrystal Nova 導入事例の紹介

Crystal Novaの初期使用経験
Senographe Crystal Nova
東京大学医学部付属病院 放射線部 丁 世玉

Crystal Novaの導入事例を紹介するページです。装置導入の背景や機器選定ポイントを分かりやすく紹介しています。

Key Point

  • 約6.2㎡の撮影室に、操作卓も含めて配置する計画 かなりコンパクトな装置が必要だった
  • 省スペース設計である点、必要な機能は備わっている点、将来的に3Dに対応する予定がない点、管理がしやすい点などを考慮し、総合的にSenographe Crystal Novaの導入を決定
  • 装置導入の経緯

    東京大学医学部付属病院(以下、東大病院)では、2007年に、人間ドックを行う検診部が設置されました。人間ドックで行う放射線検査には胸部X線やマンモグラフィなどがありますが、ドック専用の撮影室がなく、一般の患者さんを撮影する診療用の撮影室を使って受診者さんの検査を行ってきました。そのため、対応できる検査数が限られてしまう、検査のたびに待ち時間が生じる、各撮影室への移動距離が長いといった問題があり、受診者さんにご不便をおかけしていました。
    2018年9月、この検診部は、増築された入院棟の最上階に「予防医学センター」として移転し、ここにマンモグラフィ撮影室も設置することが決まりました。しかし割り当てられた撮影室は床面積が約6.2㎡と大変狭く、操作卓も含めて撮影室内に配置するためには、装置がかなりコンパクトである必要がありました。

    省スペース設計であること、必要な機能は備わっていること、将来的に3D対応にする予定がないこと、管理がしやすいこと、診療で使っている装置もGE社製であることなどを総合的に判断し、Senographe Crystal Novaの導入を決定しました。
  • 初期使用経験

    稼働当初は、Crystal Novaは日本でまだ2台目ということで、他施設での運用情報などはまったくありませんでした。また、これまで診療で使用したことのあるSenographeシリーズは細部まで改良を重ねて進化してきた、まさに「痒いところに手が届く」装置だったので、 Crystal Nova導入前にはシンプルで小さな装置に不安もありました。
    しかし実際に使用してみると、基本的な機能は他のSenographeシリーズと大きく変わらず、使い勝手にも差がないことが分かり安心しました。
  • 装置の良いところ

    Crystal Novaは、撮影プロトコルをあらかじめ組んでおくことができます。よく使うプロトコルを設定しておけば、あとはボタン一つで組んだプロトコル通りの順番にアームが回転するので、スループットの向上につながると思います。
    また、従来に比べFPDが薄くなり角も丸くなったため、脇や腹部が装置に当たることによる痛みの訴えも減りました。
    MLOのポジショニング時も、腕の力が自然に抜けるような構造になっており、腋窩や大胸筋が無理なく入ります。落ち着いたピンクとホワイトの柔らかい配色も、受診者さんたちから大変好評です。
  • 画像処理・ワークステーション(AWS)の操作性

    画像処理は、eContrastの中でも使用頻度の高い4つのコントラストレベルに無駄なくまとめられており、撮影後に異なるコントラストレベルに変えたいときもワンクリックで変更可能です。また、AWSモニタ上で画像の順番を並び替えることができるので、例えば、最後に取り直した5枚目にあるR-CCの画像と2枚目に撮ったL-CCの画像を隣り合わせに並べ替えてペアで表示させることができ、対称性を確認するのに大変便利です。
    ユーザーインターフェイスがシンプルで直感的にわかりやすいところも、操作性の良さにつながっていると思います。
  • 今後への期待

    使用開始から6か月以上が経ちましたが、GEならではの充実したサポートのおかげで今のところ大きな不具合もなく、検診マンモグラフィとしての役割は十二分に果たしていると思います。今後ますます良い装置に進化していくことを期待しています。


    施設概要

    病床数:一般1,180床
    予防医学センター受診者:約400人/月
    マンモグラフィ撮影件数:約100件/月
    撮影方向:CC/MLO
    装置導入:2018年9月
     

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