以前のDS同様にポジショニングがしやすい装置だと感じています。
MLOで胸壁近くが深くまで入りやすいです。大胸筋近くの胸壁の入りやすさは、撮影台全体がコンパクトな長方形型であり、乳頭側の奥行き方向に膨らんでいないため、腕を上げすぎずに適度にリラックスしているためではないでしょうか(図3)。
前回外来撮影室で撮影した画像で、胸壁近くの描出が難しそうな症例については、Pristinaで撮影するようにしています。
(図3)Pristinaは撮影台の乳頭側までコンパクトなので腕を無理に上げなくてすむ
MLOで外側が安定して入りやすいです。MLOでは撮影台の真下に受診者の検側の足の位置がくるようにガイドライン書籍にも記載されておりますが、台の厚みがある装置では、その真下の位置があいまいになりやすく、乳房外側が逃げやすい位置になっていることがあったため、慣れるまで注意が必要と感じていました。Pristinaでは台が薄く検側の足の位置が明確になるので、外側が逃げるようなこともありませんでした(図4)。また受診者に対して、技師が立つ位置やわきの下の位置を導かなくても、自ら自然に正しい位置に立って頂いているので、ポジショニングのしやすさを実感しております。
(図4)Pristinaは撮影台が薄型で、検側の足の位置が定まりやすいため、外側を逃しにくい