NM/CT 870 DR

SPECT/CTの臨床価値向上をリードする

A fully digital vision for nuclear medicine

NM/CT 870 DRは、Xelerisワークステーションと連携してこのビジョンを実現します。そのプラットフォームには、データ収集のためのソフトウェア革新が活用されており、定量分析による新たな知見の獲得がもたらされます。またそのモジュール式の設計により、半導体検出器への移行が簡単に行えます。

さらに、本製品は高品質のSPECT/CTシステムであり、線量と金属アーチファクトの低減の向上など、スタンドアロンCTの一層の柔軟性を実現しています。また、快適で合理化された検査ワークフローの中で、読影医が必要とする正確で再現性のある結果を提供します。
機能

これは単なる新しいイメージング製品ではありません。ハイブリッドイメージングで新たな知見を得ることに専念する医療従事者のためのシステムです。

NM/CT 870 DRは、当社のすべての800シリーズSPECT/CTシステムと同様に、600シリーズを踏襲した設計となっており、核医学の価値を高める一連のSPECT技術強化を備えています。
CAPABILITY

あらゆる領域に対応するSPECT/CT機能

NM/CT 870 DRには、まったく新しいSmartConsoleに加えて、新しいLEHRS(Low Energy High Resolution and Sensitivity)コリメータも搭載されており、SPECTのステップアンドシュート連続スキャンモードまたはPlanar Clarity 2D処理と組み合わせることで、感度を向上させ、スキャン時間や放射性医薬品の投与量を削減することができます²。これはSwiftScan PlanarおよびSwiftScan SPECTと呼ばれています。

NM/CT870 DRにはElite NXT NM検出器が組み込まれており、核医学の最大の課題のいくつかに対応するように設計されています。また、IQ Enhancement技術を用いた16スライスCTシステムも搭載しており、同じテーブル速度³で50スライスの幅広検出器を搭載したCTスキャナと同等のヘリカル撮像速度を実現しています。

SPECTとCTの両方の技術のこのような改善が、核医学検査における定量解析の基礎となっています。
PRODUCTIVITY

Switch to an all-digital workflow with SmartConsole

ハイブリッドイメージングによる新しい生産性を体験してください。SmartConsoleはSPECT/CT再構成を自動化することで、複雑なハイブリッドおよび定量化プロトコルのワークフローを単純化します。診療放射線技師は、スキャナコンソール上で撮影結果を直接レビューが可能です。また、医師がモバイルデバイスからリモートでスキャン画像を確認することもできます。LANやWAN上のどこからでも、好きなときに、処理の設定変更や検査処理の指示を行えます。*

*ハードウェアおよびソフトウェアの最小要件が適用されます

SmartConsoleを利用すると生産性が大きく改善されます。医師はリモートからデジタルで入力できるようになります。たとえば、医師は自分のタブレットまたは他のモバイルデバイスで、全身の骨スキャン画像を直接確認し、離れた位置からのスキャン範囲制限を定義できます。こうしたデジタルワークフローへの切り替えで時間が節約されるため、予測可能な時間枠内で検査を完了できるようになります
PRODUCTIVITY

One home for all your molecular images

SmartConsoleでは、オペレータの介入なしにPACSなどの事前定義されたDICOMの宛先に直接検査が転送されるため、高度な手技がより利用しやすくなります。SPECT/CTフュージョンがサポートされていない場合でも、検査はDICOM PETフォーマットでエクスポートされます。

追加のデータセットをPET DICOMフォーマットで生成して送信し、定量的SPECTの結果とSPECT SUV(標準取り込み値)を任意のPET DICOM対応ワークステーションまたはPACSで有効にできます。読影医は、元のSPECT/CT画像の付属情報として、PET/CTに期待されるものと同じ質の情報を使用して、SPECT/CT検査をレビューおよび評価できます。
FUTURE-READY

モジュール式のシステム設計により、システム全体を入れ替えることなく、システムのアップグレードが可能

NM/CT 870 DRはモジュール式の設計により、既存のCZT半導体検出器技術へのアップグレードに対応しています。GE HealthCareは皆様の臨床業務におけるニーズに応じて、簡単に、かつコスト効率良く設備投資をアップグレードできるように支援します。
定量のための設計

SPECT/CTによる定量をより身近なものにし、日常で行えるように

NM/CT 870 DRは、一貫性があり、再現性の高い定量化を実現するために設計されたSPECT/CTです。検出器の性能を向上させたことにより、SPECT画像、Planar画像双方における卓越した空間分解能を実現します。さらに、CTベースの減弱補正と散乱補正に加え、Evolution⁴画像再構成技術が活用されています。計算能力の向上により、正確なカメラキャリブレーションが可能になり、検査ごとにばらつきが生じることも少なくなりました。

画像収集が行われた後は、Xelerisにより、容易に解析が可能です。定量的SPECT/CT検査は、PACSや事前に設定した他のDICOM送信先に自動的に直接転送されます。PET DICOM形式の追加データセットを使用すると、PET/CT検査の表示に使用するのと同じデバイス上で、元のSPECT/CT画像の横にPET DICOM画像を並べてレビューし、評価できます。

患者満足度の向上

NM/CT 870 DRは、医師、診療放射線技師が患者さんとより多くの時間を過ごせるように設計された機器です。

核医学による被ばくの低減

Evolution技術4により、放射性医薬品投与量、またはスキャン時間が最大50%削減されるため、より短時間でより許容性の高い検査が可能になり、患者さんの快適性が向上します。

CT Smart Dose Technology

低線量CTのニーズに応えるASiRおよびVISR55技術により、患者さんの満足度向上を実現します。Q.ACを用いた低線量CTで補正したときの定量的SPECTの精度を維持します6

機能

NM/CT 870 DRが提供するその他のメリット

時間と手順の節約

検査中に臨床医とリモートで共同作業

予測可能な時間内で検査を完了

放射線科の業務効率の向上を支援

治療モニタリング

病期や治療効果判定を定量的指標で

すべての画像を1箇所で

自動転送およびアーカイブ機能によるワークフローの向上
免責条項
  1. モデルオブザーバを使用したファントム試験で実証。SPECTでは、LEHRコリメータおよびSPECTステップアンドシュートスキャンの使用と比較。Planarでは、LEHRの使用(Clarity 2D不使用)と比較。
  2. LEHRコリメータとの比較。ステップアンドシュートスキャンモード使用(SPECTの場合)、Clarity 2D不使用(Planarの場合)。骨スキャンプロトコル、Evolution処理(SPECT用)、モデルオブザーバを使用したファントム試験で実証。モデルオブザーバでの結果は、人による読影とは必ずしも一致しないため、実際に低減された時間および線量は、臨床業務、患者の体格、解剖学的部位、臨床診療に応じて異なる可能性があります。特定の臨床業務に適したスキャン時間および線量は、放射線科医が決定する必要があります。
  3. ファントム試験のアーチファクトインデックスにより定義された画質。内部資料
  4. 臨床診療では、Evolutionオプション4a(Evolution for Bone、Evolution for Cardiac、Evolution for Bone Planar)とEvolution Toolkit4bを使用する前に、核医学専門医、医学物理士、および/またはアプリケーションスペシャリストに相談することが推奨されます。そのうえで、臨床現場で採用しているプロトコルに応じて、特定の臨床業務に適した診断画質を得られる適切な線量またはスキャン時間の低減を決定してください。

    4a.Evolutionオプション - Evolutionの性能は、デフォルトの工場プロトコルを用いた計数統計のシミュレーション、擬人化ファントムまたは現実的なNCAT SIMSETファントムにおけるLEHRコリメータを使用した99mTcベースの放射性トレーサのイメージング、その後の定量的および定性的画像比較によって裏付けられています。

    4b.Evolution Toolkit - Evolution Toolkitの性能は、各種の放射性トレーサおよびコリメータに基づく病変シミュレーションファントム画像を用いた計数統計のシミュレーション、およびEvolution Toolkitで再構築されたSPECT画質がFBP/OSEMで再構築された画像と比べて、臨床情報は同等であるものの、信号対雑音比、コントラスト、および病変分解能が良好であることにより裏付けられています。
  5. 臨床診療では、ASiRまたはVISRを使用した場合、臨床タスク、患者の体格、生体組織の部位、および臨床業務に応じて、患者のCT被曝線量を低減できる場合があります。特定の臨床業務に適した診断画質を得られる適切な線量を判断する場合は、放射線科医および医学物理士の意見を求める必要があります。
  6. ウェルカウンタで測定された、試験用ファントムへの注入放射能と同等と定義された定量的正確性。同等とは、Q.ACにより再構成されたCTACで補正したSPECT検査の測定カウントを、ベンチマークにより再構成されたCTACで補正したSPECT検査の測定カウントとを比較した場合の差異が11 %未満であることを意味します。測定カウントは、99 mTc溶液の均質ファントム試験におけるSPECT再構成スライス上に配置した、同一ROI内の平均値として定義されています。
薬事情報
当製品の薬事情報はこちらからご確認いただけます。
カタログ記載名称: NM/CT 870 DR

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概要

妥協のない画質

SwiftScan PlanarとSwiftScan SPECTによる小病変の検出可能性の向上¹

セラノスティクスに向けた準備

CZT技術に簡単に直接アップグレードできる唯一のスキャナ

生産性の向上

SmartConsoleで複雑な手順のワークフローをシンプルに

AIソリューション

Xeleris™ V上のAIを活用したいくつかの定量ベースのアプリケーション

JB08907JA